バブル崩壊後の1990年代から2000年代前半は、とても雇用環境が厳しい時代でした。その時期に就職活動を行ってきた30代半ば～50代半ばの方々の中には、希望する職種に就けず、現在も不本意な就業状況に直面している方々がいます。背景や環境は一人一人異なりますが、安定した仕事に就くことが、本人の生活資本の向上のみならず、企業の組織力強化や、社会全体の活力アップにつながると考えられ、政府も令和3年度より、継続的な支援をしています。

山梨県内の就職氷河期世代（概ね35歳～56歳）を対象にした就労支援事業です。就労状況や雇用期間が不安定な対象世代の方が正社員をはじめとする安定した仕事に就けるよう、就職活動をサポートします。2つの地域で開催する合同企業説明会では、求職者や転職希望者と、対象世代の人材を募集している企業（各会場25社）のマッチングを行います。求職者向けオンラインセミナーでは、求職者の自己理解促進、役立つリスキリングの選び方、県内の就労状況の分析など、就活に役立つ実践的な内容の講座を３種類設けました。企業向けセミナーでは、就職氷河期世代を採用するメリットと中途採用者の定着支援のコツ、採用活動全般のノウハウをこちらも３講座に分けてお伝えします。